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万全に不正防止できるのか?スマート入試のオンライン試験システム (CBT) 技術について解説

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万全に不正防止できるのか?スマート入試のオンライン試験システム (CBT) 技術について解説

先日、筑波大学登大遊先生がデジタル庁よりサンプル記事の作成依頼を受け、「CBT 試験システム技術の検証と評価 不正受験行為防止と機密性・完全性・可用性の実現」と題するサンプル記事を寄稿されました。
記事全文は以下よりダウンロードできます。


デジタル臨時行政調査会作業部会 テクノロジーベースの規制改革推進委員会(第4回)

該当ファイル
資料4 デジタル技術解説記事のサンプル記事執筆結果について(PDF)

本記事は、各種試験実施主体の経営者や職員の視点を想定し、CBT (Computer Based Testing: コンピュータを用いた試験) システムを評価するものである。すなわち、「試験システムを試験する」という、心躍る内容である。対象読者は、各種試験実施主体の経営者、職員、および試験システムを開発する事業者の経営者および技術者等である。 P4


オンライン試験システムを開発する一事業者として冒頭から心躍る書き出しに、覚悟を持って拝読しました。
以下に(第2章までとなりますが)登先生の貴重なご指摘に対して、特に重要な部分についてスマート入試の考え方を明記しましたので、試験実施主体の皆様をはじめオンライン試験システム発展のお役に立てると大変嬉しい次第です。


「第 1 章 総論—CBT 試験システム」について

■オンライン受験システムの能力がブラックボックスとなっている

CBT 試験システムは、多くの場合、その実装がブラックボックス化 されており、そのプログラムのソースコード群も、サーバーシステムの構築・運用 に関する手順書類も、すべて、代行業者の手中にある。 p21

 

スマート入試についてもプログラムやソースコード群を開示していません。
現状では試験実施主体様のオンライン試験システム選定の際に不正判定ロジックや管理画面など性能評価、リスク評価に資する情報を可能な限り開示しています。
また、不正行為の温床となることを避けるため公には情報を開示せず、試験実施主体様に限定して開示するケースも多々あります。


■オンライン試験システムの能力を試験実施主体が評価する仕組み

自らがいわばカンニングをこれから是非とも 意欲的に行なおうとする一人の悪い不正受験者であるというような想定で、色々な手を尽くして、検出されない方法でカンニングができるか否かを試してみるとか、 業者の関係者としてシステム上の操作や脆弱性を突いてみて、色々と不正なことができないか試してみるというようなとても面白い作業に他ならない。 p23

是非はともかくとして、現状ではオンライン試験システムの能力を試験実施主体様が評価する必要があります。(今後は第三者機関によってオンライン試験システムの能力評価基準が定められ性能評価がなされるはずです)

スマート入試では試験実施主体様が思う存分に性能評価、リスク評価できるように無料トライアルを承っています。
実際にAIの精度や不正の検出性能など、面白い作業を気軽に試すことができます。

 

オンライン試験で想定される
お役立ち資料不正方法18種

オンライン試験で想定される不正方法をまとめた資料です。
オンライン試験のリスク評価にご活用ください。



ChatGPTを悪用したカンニングが受験者に与えるデメリット

まずはChatGPTを悪用したカンニングなどの不正行為が受験者や学生にもたらすデメリットについて解説します。

不正行為に対して主催者からの制裁がある

ChatGPTを使ったカンニングが検出された場合、試験の不正行為とみなされ、試験合格や資格の取得を妨げることになります。
また場合によっては過去に遡って資格や権利を剥奪されることがあり得ます。

不正行為に対する法的罰則がある

試験のルールを破り、ChatGPTを使って不正な方法で回答を得ることは、法的に罰せられることがあります。
罰金や起訴などの罰則が科される可能性があります。

試験成績の信頼性の低下を生む

試験は、知識やスキルを正確に評価するための手段です。
ChatGPTを悪用したカンニングにより、受験者が試験の問題を解決するスキルを持っているかどうかを正確に評価することができなくなります。
このことは、試験成績の信頼性を低下させることにつながります。

ChatGPTの悪用は道徳的問題をもたらす

カンニングは、倫理的な問題でもあります。
自分自身の努力や学習に頼らず、チャットGPTなどAIの知識やスキルを使って試験を受けることは、正当な方法ではありません。
倫理的な判断力が問われることになります。

社会問題に発展する

2023年初めにフランスのパリ政治学院はChatGPTの利用を禁止すると発表しました。
アメリカのニューヨークやワシントン州シアトルの公立学校の一部も利用を禁止しています。
名門スタンフォード大学の学生の17%が課題または試験にChatGPTを利用したと回答して波紋を呼んでいます。

ChatGPTを悪用したカンニングの種類

ここではオンライン試験やWebテストでChatGPTを悪用したカンニングの具体的な方法について詳細を解説します。

ChatGPTを悪用した問題解決

ChatGPTを使って、試験の問題に対する回答を得ようとするカンニングです。
ChatGPTに試験の問題を入力し、得られた回答を用いて、自分の回答を作成します。

ChatGPTを悪用した解答提示

ChatGPTを使って、自分が解答したい問題に対する解答を得ようとするカンニングです。
この方法ではChatGPTに問題文を入力し解答を提示してもらいます。

自動翻訳によるカンニング

ChatGPTを使って、試験問題を別の言語に自動翻訳し、解答を得るカンニングです。
試験問題をChatGPTに入力し自動的に翻訳された問題を読み、翻訳文をそのまま解答で使用するか翻訳文から解答を得ます。

サマリー作成によるカンニング

これはChatGPTを使って、試験問題に対するサマリーを作成し、それを元に回答を得るカンニングです。
試験問題をChatGPTに入力し、そこから要約文を作成し、その要約文を元に回答を作成します。

オンライン試験やWebテストでChatGPTによるカンニングを防止する方法

ChatGPTの悪用によるカンニング防止方法については以下の方法があります。受験者の通信環境やデバイスのスペックなどに応じて適切な不正対策が必要となります。

不正監視システムを導入する

オンライン試験やWebテストにおいては、受験者が自宅や外出先などで試験を受けることができるため、カンニングを防止するためには、不正監視システムの導入が必要です。
不正監視システムには、プロクタリングソフトウェアや監視カメラ、音声録音などがあります。
プロクタリングソフトウェアは、受験者の画面をリアルタイムで監視し、チャットアプリやウェブ検索、スクリーンショットの禁止などの制限をかけることができます。
また、監視カメラを利用することで、受験者の試験中の行動を録画し、不正行為を抑止することができます。
これにより、受験者がChatGPTを利用してカンニングすることを防ぐことができます。

オンライン試験の難易度を調整する

オンライン試験やWebテストにおいては、試験問題の難易度を調整することで、ChatGPTを利用したカンニングを防止することができます。
ChatGPTは、自然言語処理を用いて文章を生成するため、簡単な問題には対応しやすく、難解な問題には対応しきれない場合があります。
そのため、試験問題の難易度を上げるか複数の選択肢を用意することで、受験者がChatGPTを利用して正解を導き出すことを難しくすることができます。

セキュリティ対策を強化する

オンライン試験においては、受験者がタブレットやスマートフォンなど他のデバイスやChatGPTなどのアプリケーションを利用して不正行為を行うことを防止するため、セキュリティ対策を強化する必要があります。
例えば、試験中に他のウェブサイトやChatGPTなどのアプリケーションにアクセスできないようにする、試験中にコンピューターの設定を変更できないようにするなどの対策が考えられます。
また、受験者のログイン情報やデバイス情報を収集することで、試験中に不正行為を行った受験者を特定することができます。

オンライン試験にタイムリミットを設定する

オンライン試験やWebテストに試験時間を制限することで、受験者がChatGPTなどのチャットボットを利用している時間を短縮することができます。
また、タイムリミットが過ぎると回答が送信できなくなるように設定することで、受験者が試験終了後に答えを送信することを防ぎます。

受験者への教育と意識改革を徹底する

最後に、オンライン試験においてChatGPTを悪用したカンニングを防止するために、教育と意識改革が必要です。
受験者や学生に対して、不正行為が許されないことを徹底的に説明することで、不正行為を防止することができます。
また、受験者に対して、ChatGPTを利用しても試験に合格できないこと、自分の力で試験に合格することが大切であることを教育することが重要です。

まとめ

この記事では、オンライン試験やWebテストにおけるChatGPTを悪用したカンニングへの対策について解説しました。

受験者側・運営側のどちらもChatGPTによるカンニングは充分に可能であることを理解していますが、万全に対策を行うことで防止できます。

オンライン試験でしっかりとカンニング対策を行いたい場合、スマート入試のご利用をおすすめします。

スマート入試は2つの監視カメラがありますのでPCによるChatGPTの悪用だけでなくスマートフォンやタブレットなど他のデバイスによるChatGPTの悪用を抑止、検出することができます。

またプロクタリングソフトなどは一切インストール不要ですので、手軽に導入することができます。

 

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