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昇格試験とは?3つの目的や実施方法、効果的に進めるポイントを解説

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昇格試験とは?3つの目的や実施方法、効果的に進めるポイントを解説

昇格試験とは、従業員がさらに上のポジションに就くために必要なスキルを備えているかチェックするための試験です。昇格試験の実施方法は、面接、小論文、適性検査などさまざまあります。

この記事では、昇格試験の概要、幅広い企業で採用されている理由、試験の実施方法などを解説します。昇格試験を実施するメリット・デメリットや実施する際のポイントも解説するため、ぜひ参考にしてください。

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昇格試験とは?

昇格試験とは、どのような試験なのでしょうか。ここでは、昇格試験の概要を解説します。

昇格試験とは人事試験の1つ

昇格試験とは、多くの企業が取り入れている人事試験の1つです。対象の従業員のスキルを確認し、次のポジションに就くために相応しい能力を身につけているか確認します。昇格試験は合否も重要ですが、従業員のスキルを伸ばしたり仕事に活かしたりするには、試験後のフィードバックも必要です。

職能資格制度とは?

職能資格制度とは、職務調査をもとにした評価制度です。従業員がもつ職務を遂行するためのスキルを見極める目的で行います。職能資格制度の結果をもとにし、それぞれの従業員のポジションを決定します。

昇格試験と類似する試験について

昇格試験と似た試験として、昇進試験や昇任試験があります。昇進試験とは、社内の役職を上げる際に実施される試験です。昇進試験に合格して役職が上がれば、肩書きも変化します。ただし、役職が上がったからといって給料も高くなるとは限りません。

それに対して昇任試験とは、公的な仕事の従事者を対象とする試験です。一般企業の昇進試験と同じ位置付けです。

多くの企業で昇格試験が採用される背景

日本では、多くの企業で昇格試験が実施されています。その背景には、日本独自の雇用を取り巻く状況が上げられます。日本では年功序列や終身雇用を基本とする企業が多く、従業員が職務を遂行する能力は勤続年数を重ねるほど高くなると考えられてきました。そのため、勤続年数の増加に合わせて昇格試験を実施し、従業員の役職を上げるケースが多くなっています。

昇格試験

昇格試験を行う目的は3つ

昇格試験は、何のために行うのでしょうか。ここでは、昇格試験を行う3つの目的を解説します。

1.従業員教育の一環として

昇格試験は従業員が成長するために不可欠と考えられており、教育の一環として行われています。昇格試験を実施すると、対象の従業員は客観的に自分自身の能力を把握できます。その結果、仕事に対する意識を改めて高めることも可能です。

2.人材を正しく見極めるため

昇格試験を行うと、従業員の能力を客観的に見極められます。公平な試験であり、正当な評価が可能です。従業員が次のステップへ進むために必要なスキルを実際に身につけているか判断できます。

3.公平に人材を評価するため

昇進の候補となっている従業員全員に試験を実施すると、公平に人材を評価できます。一律の基準で同様に能力をチェックするため、昇進できなかった従業員からも不満が出にくくなります。

昇格試験を実施する方法

昇格試験の実施方法はさまざまあります。以下で具体的な方法について解説します。

筆記試験

筆記試験

筆記試験は、多くの企業が昇格試験に導入しています。基礎的な能力や知識のレベルを確認するために筆記試験は有効だからです。昇格試験の筆記試験では、時事経済、英語、国語、法律関連などがよく出題されています。

人材アセスメント

人材アセスメントとは、従業員の適性や資質を測る方法です。実際の評価方法は企業によって異なりますが、たとえばグループディスカッション、プレゼンテーション、ロールプレイなどを行います。実務において従業員がどのように振る舞っているか確認し、対人関係や意思決定などさまざまな項目について評価します。

小論文

昇格試験では、役職に関連するテーマの小論文が実施される場合もあります。目的は、従業員が自分自身の意見や考えを論理的に説明できるか見極めることです。

面接

面接は、最も多く行われている昇格試験の方法です。面接では、自己紹介、昇格を希望する理由、自己分析、キャリアプランなどについて質問します。面接を実施すれば、従業員の人柄や仕事に対するやる気をチェックできます。

適性検査

適性検査は、パソコンで行う心理テストやIQテストなどを実施するケースが多いです。テストにより、従業員の潜在的な能力や資質を確認します。上司の主観ではなく、科学的な根拠をもとに従業員の適性を判断できます。

昇格試験を効果的に実施するポイント3つ

昇格試験の効果を高めるには、さまざまなポイントがあります。ここでは、3つのポイントを解説します。

1.フィードバックは必ず行う

昇格試験では、試験を実施した後の対応が重要です。合否にかかわらず、結果について詳しくフィードバックしましょう。高評価の部分と低評価の部分についてそれぞれ説明することが大切です。丁寧なフィードバックを行うと従業員自身が客観的に自分の能力について理解でき、その後に生かしやすくなります。

2.評価は複合的に行う

従業員には、誰もまだ気づいていない潜在能力がある可能性があります。潜在能力は、人事考課や日々の成績だけでは分かりません。昇格試験で従業員の能力を正確に把握するには複数の方法を取り入れ、複合的に評価する必要があります。

3.透明性を担保したうえで実施する

昇格の基準や審査のプロセスの透明性が担保されていないと、従業員のモチベーションも低くなる恐れがあります。透明性が認められれば、昇格試験へ向けて必要な勉強をしやすくなるでしょう。

昇格試験の重要性・メリット

ここでは、昇格試験の重要性やメリットについて詳しく解説します。

若手従業員を積極的に登用できる

昇格試験を実施すると若手の従業員にもチャンスがあるため、優秀な人材を早い段階で管理職へ登用できます。早期からマネジメント能力を身につけられ、長期的に自社を支える人材となる可能性があるでしょう。少子高齢化により労働人口も減少している日本では、そのような取り組みも重要です。

能力の均一化を図れる

昇格試験は昇格の候補者が同じ試験を受けるため、能力の均一化を実現できます。また、客観的に評価でき、それぞれの従業員が同じ基準で仕事に必要な能力について理解できるようになります。

マネジメントスキルの向上

テレワークが普及した結果、従来よりもマネジメントが高度で難しくなりました。たとえば、コミュニケーションツールを駆使して部下を指導したり、業務配分を行ったりする必要があります。昇格試験でマネジメントのスキルについて見極めれば、現在の複雑なマネジメント業務に対応可能か確認できます。

昇格試験の課題・デメリット

ここでは、昇格試験の課題やデメリットについて詳しく解説します。

客観性を確保しにくい

昇格試験の課題として、審査のプロセスの客観性があげられます。昇格試験を実施する場合、実際には社内評価や上司の主観などが優先されるケースも少なくないからです。昇格試験の客観性を保つには社内だけで対応せず、外部の専門的なサービスを利用する方法もおすすめです。

女性が管理職登用の割合が上がらない

昇格試験は従来から行われてきましたが、女性の管理職等用の割合が上がらないという課題もあります。内閣府が公表している「男女共同参画白書」では、管理職の女性の割合は少なめです。役職が高くなるほど女性の割合が低下しています。

※参考:男女共同参画局「男女共同参画白書 令和4年版 民間企業の雇用者の各役職段階に占める女性の割合の推移」|内閣府

昇格試験の注意点3つ

昇格試験については、気をつけたいこともあります。ここでは、3つの注意点を解説します。

さまざまな視点から評価する

昇格試験は、面接、筆記試験、プレゼンテーションなど、複数の方法を組み合わせて行いましょう。1つの試験のみでは、偏った判断になる可能性があるからです。複数の方法を組み合わせると、従業員の能力についてより正確に評価しやすくなります。

受験資格のある従業員を明確にする

受験資格をもつ従業員が明確だと、昇格試験の効果や品質も高めやすくなります。ただし、受験資格の要件が細か過ぎれば試験の柔軟性や多様性を低下させる恐れがあるため、要注意です。

フィードバックを疎かにしない

すでに触れたとおり、昇格試験ではフィードバックが重要です。フィードバックがないと、従業員が自分の強みや弱みを把握できません。昇格試験には教育の目的もあるため、従業員が自分の能力について理解できるよう、フィードバックは必ず行う必要があります。

まとめ

昇格試験は、従業員が次のポジションに上がるための能力をもっているか確認する試験です。従業員のスキルを見極め、公平に評価するために行われます。フィードバックにより、従業員のスキルアップにつなげることも大切です。

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