採用DXとは?メリットから方法・成功させるポイントまで解説
人材を確保するためにイベントを開いていた企業の中には、新型コロナウィルス蔓延の影響で、オンラインに切り替えざるを得なかった企業も多いでしょう。中には新たな採用手法を確立できた企業もありますが、全ての企業が成功した訳ではありません。「オンラインになってから人材確保が困難になった」と頭を抱えている担当者の方も多いのではないでしょうか。そんな企業が検討すべきなのが「採用DX」です。
本記事では、採用DXの基礎知識や導入方法、成功させるポイントなどを解説します。「採用がうまくいかず悩んでいる」「自社に合った人材が見つからない」と頭を抱えている人事担当者の方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
採用DXの基礎知識
そもそも、採用DXとはどのような意味を持つ単語なのでしょうか。ここでは、採用DXの基礎知識について詳しく解説します。
採用DXとは
採用DXとは、採用活動をデジタル技術を用いて効率化、システムやプロセスを改善する方法のことを指します。例えば、これまでオフラインでイベントを開催していた企業が、SNSやオンラインイベントで採用を行うのが採用DXといえます。
採用DXにより既存システムなどを刷新することが可能です。適切に採用DX化を進められれば、これまで優秀な人材を安定的に確保できなかった企業においても、人材確保の難易度が下がり、人材を確保することができるでしょう。また、採用コスト削減や応募者増加などの効果を得ることも可能です。
オンライン採用と採用DXの違い
採用DXと似たような言葉で、「オンライン採用」というものがあります。オンライン採用はその名の通り、「オンラインで採用を行うこと」を意味します。IT技術を駆使してオンライン上で採用を完結させようとする働き方がオンライン採用となります。
一方で、採用DXは単純にITツールを採用手法に取り込むのではなく、データやデジタル技術を活用することによって、ビジネスモデルや業務プロセス自体を変革させることを意味します。つまり、採用DXがあり、その中にオンライン採用があるという位置付けです。採用DXはオンラインDXやツール導入などの手法がある上位概念であり包括的な概念といえます。
採用DXの目的
採用DXは、労働人口が少なくなる国内で効率的に採用活動を行い、優秀な人材を採用する目的があります。優秀な人材は引く手数多の存在となっており、企業から声をかけても返答が返ってくることは少ないでしょう。また、すでに多くの案件を抱えており、返答したくても余裕がないケースもあります。
そういった人材に採用DXをアピールすることで、企業に興味を持ってもらえる可能性が高いです。仕事が進めやすく業務が効率的に行える職場に対して魅力を感じるケースは多いでしょう。優秀な人材を確保できれば、生産性向上やコスト削減、離職率低下などにつなげられます。採用DXは企業成長に欠かせない要素です。
採用DXのメリットとは
採用DXにはどのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは、主なメリットを3つ解説します。
ツールでデータ分析ができる
1つ目のメリットは、ツールを活用してデータ分析ができることです。採用DXツールには応募者のデータベースを管理できる機能が備わっており、そちらを活用することで、採用活動を効率化できます。また、データシステムやツールを導入し、どのような求職者が成果を出しているのかの傾向を掴めば、自社にとって最適な人材を効率的に探し出せるでしょう。
採用のターゲット(ペルソナ)を設定でき、組織で成長して成果が出せる人材を効率的に採用できる点が、採用DXの大きなメリットだといえるでしょう。
オンラインで物理的な距離関係なく採用活動ができる
2つ目のメリットは、オンラインで物理的な距離を意識せずに採用活動を行えることです。既存の採用手法の場合、物理的な距離を意識しつつ採用者を選定する必要がありました。例えば、東京の企業が大阪の人材を確保することは難しかったのです。一方で、オンラインで採用を行い、業務もオンライン上で完結させられれば、働く場所の物理的制限はなくなります。場合によっては、オンラインで仕事ができることに魅力を感じ、距離の離れた優秀な人材が応募をかけてくれるかもしれません。
採用ブランディングを行う
3つ目のメリットは、採用ブランディングにつながることです。昨今、採用ブランディングとして、SNSやオウンドメディア、採用サイトなどを制作する企業も増えています。ここにプラスして、採用をDX化していること自体が採用ブランディングにつながるケースもあります。SNS上で採用DX化をアピールすれば、興味を持ってもらえる可能性が高まり、有利に採用を進められるでしょう。
採用DXの方法・導入プロセス
採用DXを進めるにはどのような方法を用いれば良いのでしょうか。ここでは、採用DXの導入プロセスについて解説します。
現在の候補者体験「CX」を見直す
まずは、候補者がどのように自社を認知して、面接に応募するのか、カスタマージャーニーを作成することが重要です。認知の経路を増やして、応募されるための動線を増やすことが必要不可欠となります。
現在の候補者体験「CX」を新しく作る
次に、既存のCXでは不十分なことも多いため、オウンドメディアや採用サイト、SNS、学生向けの広告を実施するなど、新しいチャネルを開拓することが求められます。CXを再定義して、効果測定することが重要だといえるでしょう。
現在の従業員体験「EX」を見直す
EXとは、従業員の体験(Employee Experience)のことを意味します。この部分を見直し、従業員が働きやすい環境を整えることが求められます。その上で、社内のミッションビジョンバリューなどを見直して、企業としての価値を再定義しましょう。EXの見直しができれば、採用ブランディングや入社後の従業員のエンゲージメント、体験向上にもつながります。
採用DXを成功させるためのポイント
採用DXを成功させるにはどのようなポイントを意識すれば良いのでしょうか。ここでは、採用DXを成功させるためのポイントを2つ紹介します。
自社の魅力を正しく伝える
1つ目のポイントは、自社の市場における在り方や社会への提供、従業員への提供価値を再度見直すことです。例えば、従業員がデータの手入力をしているなら、その部分をツールに取り替えて自動化するなどの方法が挙げられます。本質的に何が違うのか、何ができるのかなど根本から見直していくことが重要です。
CXの動線設計から面接・採用までのフローを見直す
2つ目のポイントは、CXの動線設計から面接・採用までのフローを見直すことです。前述したようにCXとして、求職者がどのように認知して、どのように応募、採用に至るのかのフローを見直します。各フェーズにおいて「どのようにPRするのが良いか」「内定辞退されないために何が必要か」など見直し、効果測定を行うことが求められるでしょう。
まとめ
本記事では、採用DXの基礎知識や導入方法、成功させるポイントなどを解説しました。採用をDX化することで、求職者とスムーズにコミュニケーションを取れるようになり、採用活動の問題を解消できる可能性があります。また、採用DXをSNSでアピールすることで、優秀な人材に気づいてもらえる可能性が高まるなど、企業のさらなる成長にも役立つことがあります。本記事の内容も参考に、採用DXについて考えてみてはいかがでしょうか。
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