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オンライン試験でChatGPTなどの生成AIを悪用したカンニングをどう防ぐ?具体的な対策を解説

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オンライン試験でChatGPTなどの生成AIを悪用したカンニングをどう防ぐ?具体的な対策を解説

対話型AI「ChatGPT」はアメリカの経営学修士課程(MBA)の最終試験で合格点を獲得したり日本の大学入学共通テストの英語(リーディング)問題で100点満点中77点を取ったことが話題になるなど、その解答能力の高さが証明されています。ChatGPTなどの生成AIによる不正行為が常態化すれば試験の意味がなくなるため大学や企業でもChatGPTの不正対策が不可欠となります。

この記事ではオンライン試験、IBTやCBT、WebテストにおいてChatGPTを悪用したカンニングの方法や具体的な対策を解説します。 

ChatGPTなどの生成AIを悪用したカンニングが受験者や社会に与えるデメリット

まずはChatGPTを悪用したカンニングなどの不正行為が受験者や学生にもたらすデメリットについて解説します。

不正行為に対する法的罰則や主催者による制裁がある

試験のルールを破り、ChatGPTを使って不正な方法で回答を得ることは、法的に罰せられることがあります。
罰金や起訴などの罰則が科される可能性があります。
また場合によっては過去に遡って資格や権利を剥奪されることがあり得ます。

試験成績の信頼性の低下を生む

試験は、知識やスキルを正確に評価するための手段です。
ChatGPTを悪用したカンニングにより、受験者が試験の問題を解決するスキルを持っているかどうかを正確に評価することができなくなります。
このことは、試験成績の信頼性を低下させることにつながります。

ChatGPTの悪用は道徳的問題をもたらす

カンニングは、倫理的な問題でもあります。
自分自身の努力や学習に頼らず、チャットGPTなどAIの知識やスキルを使って試験を受けることは、正当な方法ではありません。
倫理的な判断力が問われることになります。

社会問題に発展する

2023年初めにフランスのパリ政治学院はChatGPTの利用を禁止すると発表しました。
アメリカのニューヨークやワシントン州シアトルの公立学校の一部も利用を禁止しています。
名門スタンフォード大学の学生の17%が課題または試験にChatGPTを利用したと回答して波紋を呼んでいます。

ChatGPTなどの生成AIを悪用したカンニングの種類

ここではオンライン試験やWebテストでChatGPTを悪用したカンニングの具体的な方法について詳細を解説します。

ChatGPTを悪用した解答提示

ChatGPTを使って、自分が解答したい問題に対する解答を得ようとするカンニングです。
この方法ではChatGPTに問題文を入力し解答を提示してもらいます。
テキストデータだけでなく画像データを解析して解答することもできますので出題された試験問題をスマートフォンで撮影して即座に生成AIアプリが解答を表示するような不正行為には十分な警戒が必要です。

自動翻訳によるカンニング

ChatGPTを使って、試験問題を別の言語に自動翻訳し、解答を得るカンニングです。
試験問題をChatGPTに入力し自動的に翻訳された問題を読み、翻訳文をそのまま解答で使用するか翻訳文から解答を得ます。

サマリー作成によるカンニング

これはChatGPTを使って、試験問題に対するサマリーを作成し、それを元に回答を得るカンニングです。
試験問題をChatGPTに入力し、そこから要約文を作成し、その要約文を元に回答を作成します。

オンライン試験やWebテストでChatGPTなどによるカンニングを防止する方法

ChatGPTの悪用によるカンニング防止方法については以下の方法があります。受験者の通信環境やデバイスのスペックなどに応じて適切な不正対策が必要となります。

不正監視システムを導入する

オンライン試験やWebテストにおいては、受験者が自宅や外出先などで試験を受けることができるため、カンニングを防止するためには、不正監視システムの導入が必要です。
不正監視システムには、プロクタリングソフトウェアやタブやウィンドウの固定による切り替えの禁止、監視カメラ、音声録音などがあります。
プロクタリングソフトウェアは、受験者の画面をデスクトップ共有でリアルタイムで監視し、チャットアプリやウェブ検索、スクリーンショットの禁止などの制限をかけることができます。
ただし、これらの対策方法は一定の知識を持った受験者は簡単にハッキングできますので注意が必要です。

※IBTやCBTなどオンライン試験における監視のハッキング方法について詳しく把握したい方は【クイズ】カンニングしていないのは誰?から動画でご確認いただけます。
閲覧対象を「教育関係者」「人事・研修関係者」「認定団体関係者」「行政関係者」の皆様に限定しております


【クイズ】カンニングしていないのは誰?
特に怪しい点もなくカンニングしていないように見えますが…


オンライン試験の難易度を調整する

オンライン試験やWebテストにおいては、試験問題の難易度を調整することで、ChatGPTを利用したカンニングを防止することができます。
ChatGPTは、自然言語処理を用いて文章を生成するため、簡単な問題には対応しやすく、難解な問題には対応しきれない場合があります。
そのため、試験問題の難易度を上げるか複数の選択肢を用意することで、受験者がChatGPTを利用して正解を導き出すことを難しくすることができます。

セキュリティ対策を強化する

オンライン試験においては、受験者がタブレットやスマートフォンなど他のデバイスやChatGPTなどのアプリケーションを利用して不正行為を行うことを防止するため、セキュリティ対策を強化する必要があります。
例えば、試験中に他のウェブサイトやChatGPTなどのアプリケーションにアクセスできないようにする、試験中にコンピューターの設定を変更できないようにするなどの対策が考えられます。
また、受験者のログイン情報やデバイス情報を収集することで、試験中に不正行為を行った受験者を特定することができます。

受験者への教育と意識改革を徹底する

オンライン試験においてChatGPTを悪用したカンニングを防止するために、教育と意識改革が必要です。
受験者や学生に対して、不正行為が許されないことを徹底的に説明することで、不正行為を防止することができます。
また、受験者に対して、ChatGPTを利用しても試験に合格できないこと、自分の力で試験に合格することが大切であることを教育することが重要です。

第二のカメラでPC画面を監視する

PCカメラと別に第二のカメラを利用することで、オンライン試験(CBT)の監視範囲を拡大できます。これにより、監視者は受験者の行動をより広範囲に監視できるため、受験者が試験中にChatGPTを使用して不正行為を行うことを簡単に検出できます。
また、受験者が試験中にPCカメラの死角で別のデバイスを使用してChatGPTで不正行為を行うことを防止することができます。

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まとめ

この記事では、オンライン試験やWebテストにおけるChatGPTなどの生成AIを悪用したカンニングへの対策について解説しました。

受験者側・運営側のどちらもChatGPTなどによるカンニングは充分に可能であることを理解していますが、万全に対策を行うことで防止できます。

オンライン試験でしっかりとカンニング対策を行いたい場合、スマート入試のご利用をおすすめします。

スマート入試は2つの監視カメラがありますのでPCによるChatGPTの悪用だけでなくスマートフォンやタブレットなど他のデバイスによるChatGPTの悪用を抑止、検出することができます。

またプロクタリングソフトなどは一切インストール不要ですので、手軽に導入することができます。

 

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